【経絡ヨーガ療法の理論と実践⑤陰陽五行論】

経絡ヨーガ療法のアサナ(ポーズ)に取り組む前に知っておくと役立つ「経絡ヨーガ療法と陰陽五行論」についてご紹介いたします。

経絡ヨーガ療法は、中国医学の陰陽五行論の考えに基づいています。
経絡ヨーガ療法においては、
内臓や骨といった體の深部にあるものは、陰の要素が強く、
筋肉や皮膚は體表近くにあるので、陽の要素が強いと考えます。

内臓に関しても、
腎臓・肝臓・脾臓・心臓・肺を「陰の臓器(五臓)」
膀胱・胆のう・胃・小腸・大腸を「陽の臓器(六腑)」と分類します。

五臓は木火土金水の五行に割り当てられ、六腑と陰陽関係にあり、相互に作用しあっています。
また、體だけでなく心や感情も、これらの陰陽五行と関連しており、経絡ヨーガ療法は、<體・心・魂>の全てに働きかけ、全体調和を促し自然治癒力を高めます。

「氣」は、形がなく目には見えませんが、體を動かし、有害な環境から體を守り、食べ物からエネルギーを吸収し、血液や体液の正常な流れを保ち、體温を調節して適切な體温を維持する…など、體が正常に機能する上で、とても大切な役割を担っています。

健全な「氣」は、「強さ」と「流動性」があると言われていますが、
強さが損なわれると「気虚」(=陰の状態)になり、活動性が落ちて、慢性的な無気力や病弱になります。
流動性が損なわれると、「氣滞」(=陽の状態)になり、氣の流れが停滞し、病氣や不調を引き起こします。

経絡ヨーガ療法は、一般的なアクティブ(動的)なヨガとは異なり、1つのポーズを数分間、呼吸と共に保ちます。
瞑想のように静止状態を保つことで、氣の健全な機能(強さと流動性の両方)を高めます。
まったく初めて取り組む際は、少し戸惑いを感じるかもしれませんが、実習を繰り返し、ゆっくりと體に寄り添いながらアサナと呼吸を行うことで、気付かずに溜め込んでいた過度な緊張が解け、心が落ち着き、だんだんと心地よさを感じられるようになってきます。