【経絡ヨーガ療法の理論と実践①ヨーガとは】

ヨーガでは、人間は<身体・心・魂>で成り立っていると考えます。
また、私たちの身体は、目に見える肉体と目に見えない霊体が相互に作用しあって生命を維持していると考え、この目に見えない霊体というのがエネルギーつまり氣です。

古来から中国やインドでは「目には見えないエネルギー(氣)のシステムが、顕現しているすべてのものの源である」と考えられており、「このエネルギーシステムによって、すべての物理的存在の生命は維持されており、生きる源である生命力そのものである」と言われています。

当院で行っている経絡ヨーガ療法の経絡理論では、心と體が正常に機能するうえで、「氣」は大きな役割を担っていると考えます。
體を動かし、有害な環境から身を守り、食べ物からエネルギーを吸収し、血液や体液の正常な流れを保ち、体温を調整して適切な体温を維持する…などが「氣」の作用です。
健全な「氣」には、<強さ>と<流動性>があり、<強さ>が損なわれると「氣虚」になります。
「氣」が本来の健全な機能を果たすことができない時に「氣虚」が生じ、活動性が落ちて慢性的な無氣力や病弱などを引き起こします。
また、「氣」の<流動性>が損なわれると「氣滞」になります。

ほとんどすべての病氣や、原因不明の體の不調(肩こり・めまい・腰痛・倦怠感など)の奥には、池に溜まってしまった腐敗した水のように「氣の滞り」があると言えます。

ヨーガという言葉は、インドのサンスクリット語yuj(ユジュ)を語源とし、「繋ぐ・結ぶ」という意味を持ちます。
ヨーガ哲学の書であるヨーガ・スートラには、ヨーガについてこのように書かれています。
YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH
(訳:ヨーガとは心の作用の止滅である)
心の作用(感情や思考という心の波風)を止滅している状態のことがヨーガであり、
「肉体・心・魂が繋がった状態=全体性(ホールネス)」を表します。

病氣とは<肉体・心・魂が分離している(=本来のあるべき全体性のバランスを乱している)ことによって起こる>と言え、
健康とは<肉体・心・魂が繋がった状態>(=全体が調和,バランスしている状態)によって成就すると言えます。

世間一般では、フィットネス的な要素の強いものや、アクロバティックなポーズをとることがヨーガと認識されることが多いですが、本来ヨーガと言うのは、<肉体・心・魂が繋がった状態>のことを指し、その状態へと到達するための手法として、ポーズ(アサナ)や瞑想などがあるのです。

当院の経絡ヨーガ療法は、この本来のヨーガの在り方を大切にしています。